眼科学教室 東京医科歯科大学医学部附属病院
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研究内容 − ぶどう膜炎 強度近視 神経眼科 角膜 ・ 臨床研究 ・ 業績集


ぶどう膜炎


1.臨床研究(ぶどう膜炎専門外来)

ぶどう膜炎グループでは、1998年から毎週月曜と木曜の午後にぶどう膜炎の専門外来を開設して、種々のぶどう膜炎の診断と治療にあたっています。ぶどう膜炎は失明につながる可能性がある眼内の炎症疾患で、種々の全身疾患や各種病原微生物による感染症など多岐にわたる原因により生じます。従って、正確で迅速な診断は的確な治療に不可欠です。その為に、最新のDNA診断法や免疫学的診断法を取り入れてぶどう膜炎診断システムを開発し、臨床に応用しています。さらに、大学病院の利点を生かして他科との連携診療と共同研究を活発におこなっています。多くの臨床研究が現在進行中ですが、その中で代表的なプロジェクトをあげると、ヒトヘルペスウイルスによるぶどう膜炎の迅速診断システム、サルコイドーシスの診断と治療法、ベーチェット病のインフリキシマブ治療、眼内リンパ腫の診断と治療法の確立などです。

2.基礎研究(眼免疫研究グループ)

大学院生を中心に、ぶどう膜炎の診断法と治療法の開発のための基礎研究、ならびに、ぶどう膜炎の発症機序と眼の局所防御機構の解明に取り組んでいます。また、本学の難治疾患研究所(ウイルス治療学)、細胞治療センター、生体材料工学研究所の研究室とも共同研究をおこなっています。
進行中の代表的な研究テーマは下記の通りです。
@眼内液を使ったヒトヘルペスウイルス眼内炎症の診断システムの開発
A眼内リンパ腫の免疫学的・分子生物学的診断システムの開発
B自己免疫性ぶどう膜炎の病態と発症機構の解明
C眼局所防御機構の解明:1.前房水、2.眼色素上皮細胞、3.角膜内皮細胞
D人工角膜の開発:脱細胞化生体組織による再生医療技術の角膜移植への応用

強度近視

1. 臨床研究

強度近視グループでは従来、ICG赤外蛍光眼底造影を用いて、強度近視眼における網膜脈絡膜循環の特殊性を解明してきました。さらに最近では、世界で始めて発症10年以上という近視性脈絡膜新生血管の長期予後を明らかにし、近視性脈絡膜新生血管の治療を考える上での gold standard の論文として数多く引用されています。さらには強度近視眼での新しい病態である中心窩網膜分離症や乳頭周囲色素上皮剥離 (PDPM) の臨床的特徴と病的意義をはじめて解明し、これらの新しい病態に対して世界をリードする臨床的研究を行い,病態解明と治療に役立てています。特に最近は近視性脈絡膜新生血管に対し、光線力学療法をはじめとした新しい治療法を試み、日本人に対する治療効果を明らかにしようとしています。また、小児の近視の進行機序を解明し、近視進行の予防治療の確立を目指しています。

2. 基礎研究

また基礎研究としては、ヒト培養網膜色素上皮細胞を用いた in vitro のアプローチ、さらには各種の遺伝子改変マウスを用いたin vivoのアプローチを用いて、本学分子細胞機能学の森田育男教授との共同研究により、特に脈絡膜新生血管の発生メカニズムを解明しています。特に脈絡膜新生血管の発生に重要と考えられる新しい血管新生抑制因子である色素上皮由来因子 pigment epithelium-derived factor (PEDF) に注目し、脈絡膜新生血管における PEDF の重要性を明らかにしてきました。さらに最近では脈絡膜新生血管の病因として Alzheimer 病の原因物質 amyloid b が重要であることをはじめて見出し報告しています。また、実験近視モデルを用いて、近視進行のメカニズムを分子学的に解明し、新たな近視進行の予防治療の開発を研究しています。

神経眼科

神経眼科専門外来は、眼の神経系に異常をきたす疾患、あるいは、脳外科や神経内科などで治療される中枢神経疾患の眼症状を対象としてその診断と治療に当たっています。その臨床例の報告などにも力を入れています。

[対象疾患および診療内容]
神経眼科外来の研究対象となる疾患は、@眼球運動の異常によって引き起こされる複視、A視神経や視中枢の障害によって視力や視野が傷害される疾患、B高次視機能障害に伴う視覚失認や幻視などの視覚障害などです。
専門外来では、視野や眼球運動の検査などの精密検査を施行し、必要に応じて採血検査や、CTおよびMRIなどの神経画像検査を加えて視覚障害の原因が何であるかを判断して治療します。またその原因が神経内科、内分泌内科や脳外科の領域のものであった場合には関連各科にお願いして治療を開始し、当外来ではその回復の評価を担当します。

[研究の特色]
当外来では神経眼科に関する一般的な検査、診断、治療をおこなう他に、ポジトロン断層法を用いた臨床研究を東京都健康長寿医療センターPET研究室と協力して神経眼科疾患に応用しています。殊に、眼瞼痙攣に対するボトックス局所注射治療の効果の評価、片側眼瞼痙攣の脳糖代謝の検討などを主な研究課題にしています。

角膜・コンタクトレンズ

[円錐角膜]
ディスポーザブルソフト・コンタクトレンズ(CL)の清潔さと、フレキシビリティに注目して、世界に先駆けてピギーバックレンズシステム(PBLS)へ応用しました。形状変化については、今もなお、フォトケラトスコープで撮影し続け、膨大な記録として残しています。写真は拡大してコニコイド曲線へ最小二乗法によって近似して形状異常程度を数値化しています。これを利用してデスメ膜破裂時などにオルソケラトロジーを加えるラージサイズの特殊非球面酸素透過性CL(RGPL)、また、ハイドロゲルで RGPL をカバーしたソフトタイプCLを開発してきました。適切な RGPL や PBLS処方を究め、それによって円錐角膜の進行を抑えられることを明らかにすることが最終目標です。

[機能性CL]
CLを視覚情報のアンプリファイアーとして捕えようと心がけています。これまで、人工的に左右90度軸が異なる近視性単乱視を作成し、前焦線、最小錯乱円、後焦線に映った融像で物を見る老視用「両眼視融像型多焦点レンズシステム」、また、特定の波長をカットすることによって、コントラスト増強を狙った、各種疾患用、スポーツビジョン用「遮光CL」を発表しています。近い将来、ナノテクノロジーがこれらの分野を飛躍させることは間違いないとアンテナを張り巡らしています。

[高分子化学分野]
CLに付着したタンパク質等の質量分析を行っています。CLに付着したデポジットを単に汚染物質として捕えるのではなく、デポジットの有効利用や、これを分析することによって各種疾患の診断機能をもたせようとしています。また、PBLSを利用したドラッグデリバリーシステムやドライアイ用CL、フッ素系材料を用いた耐汚染性酸素透過性材料、キトサンなどの天然抗菌物質を用いたCL用新素材についても開発、提案しています。

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